乳がんとは何か?
乳がんは乳管から発生することの多いがんの一種であり、乳管がんとも呼ばれます。
小葉から発生する場合は小葉がんと呼ばれ、この2つは乳がん検査で区別できます。
女性の乳房は、母乳を作る乳腺と、乳腺を結ぶ乳管、これらを支える脂肪からなり、さらに乳腺は小葉に分かれます。
乳がんが見つかる場合はしこりで見つかることもありますが、多くは乳房の周りのリンパ節や、他の臓器に転移して見つかることも多いです。
乳がんの種類によって、転移のスピードは違います。
乳がんの症状
乳がんはマンモグラフィの検査で発見する場合や、自分でしこりなどがあり疑いを持って検査をしたときに見つかることがあります。
症状としては以下の通りです。
・乳房のしこり
乳がんが進行した場合は、腫瘍が大きくなるので、自分で乳房を触るとしこりで分かるときがあります。
しかししこりがあると、すべて乳がんという事ではないので、しこりがあるなら検査しないと詳細はわかりません。
・乳房の変化
乳房にえくぼのような引きつった跡が出来たり、湿疹が出来たりすることもあります。
また痛みやむくみを引き起こすこともありますが、このような症状は他の病気でも出るので、やはり詳しく検査しないとどのような症状かはわかりません。
・リンパ節の腫れ
乳房の近くにあるリンパ節が腫れることもあります。
乳房の周りには、乳房近く、脇の下、肋骨の側などにあるので、このどこかのリンパ節が腫れることもあります。
リンパ液の流れが止まるので、腕がしびれたりむくむこともあります。
・臓器への転移
他の臓器への転移によって乳がんがわかることもあります。
時には臓器に転移しても自覚症状が出ないこともあり、痛みや黄疸が出て酷くなって初めてわかることも珍しくありません。
臓器が腫れることもあるので、場所によって呼吸が苦しい、お腹が張っている、または圧迫されて骨折することもあり、これは病的骨折といいます。
乳がんの検査
検査して早期発見できれば回復も期待できます。
自己検診で疑わしいと思えばすぐに病院に行くべきです。
検査では触診とマンモグラフィやエコーなどによる画像診断が行われます。
検査結果は早くても2週間後なので、やはり早めの検診をおすすめします。
乳がんの治療
治療では、外科手術と放射線療法と薬物療法があります。
薬物療法は全身に対してであり、外科手術と放射線療法は局所的な治療となります。
早期発見時以外は、必ず手術が必要です。
外科手術が行われると乳房の主要部分を切除して取り除くこととなりますが、近年では切除部位を縮小して、出来るだけ乳房を残すような手術が行われます。
またどれぐらいがんが乳房に広がっているかでも、どれぐらい切除するかも決まってきます。