肌のバリア機能に欠かせない
乾燥肌の原因になると言われているのがセラミド不足です。
アトピーの症状で悩んでいる方の特徴としてセラミドが不足している人が多く、カサカサの皮膚になる原因になっています。
年齢を重ねると体内からセラミドが失われていくため、セラミド不足を解消するために食べ物から補給することも望ましいとされています。
乾燥を防ぐセラミドに関する食べ物で、積極的に食べたいものと避けるべきものについてご紹介します。
セラミドを含む食材
私達の身近に存在している食材にはセラミドが多く存在しています。
動物性であれば馬をはじめとする動物の脳や脊髄に多く存在していますが、あまり口にする機会はありません。
補給しやすい食材としては米や小麦などですが、米ぬかや小麦胚芽に含まれているため精製されていないものを食べることをおすすめします。
摂取しやすい食材としておすすめなのがこんにゃくで、原材料になるこんにゃく芋には米や小麦よりも7倍から16倍とも言われるほど多くのセラミドが存在しています。
こんにゃくによってこんにゃく芋の含有量が異なるため、できるだけ昔ながらの製法で作られたこんにゃくを食べることをおすすめします。
この他には黒豆や小豆、ひじき、蕎麦、コーヒーなどにも含まれています。
これらの食材は共通して黒い色をしていますが、黒色の食材にはセラミドが多く含まれているとされていますので摂取する際の目安にしてください。
セラミドがある食材は腸より吸収されて脂肪酸、糖などという形になって分解されますが、肌の角質層に影響してセラミドの生成に大きな関わりを持つ成分がとても重要な役割を担っています。
セラミドがどんどん増えることで肌の保湿力がアップして適度な潤いのある肌を維持できます。
一日に補給したいセラミドの量は600マイクログラムですが、これは生芋こんにゃくで半丁、玄米ごはんは茶碗10杯に該当する量とされています。
食べ物から補給しても消化される段階で必ず全ての量を吸収できるとは限らないため、現実的には一日に必要な量を全て補うのは難しいといえます。
サプリメントを活用して補給する方法もありますので、毎日の食生活を考えながら上手に利用しましょう。
避けるべき食べ物
セラミドを含む食べ物を補給しても、セラミドを減らしてしまう食べ物を口にすると意味がありません。
特に注意したいのがリノール酸の過剰摂取で、適度な量のリノール酸ならセラミドの生成に活躍するので必要と言えますが、多すぎるとリノール酸から生み出されるアラキドン酸によって細胞が満たされてしまい、セラミドが活躍できない状態になって乾燥肌の原因になります。
揚げ物やインスタント食品はできるだけ避け、油の種類にも気をつけてください。