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ED治療薬バイアグラとは

現代社会特有の生活習慣病はさまざまな種類があります。例えば「糖尿病」「高血圧」「メタボリック症候群」「脳血管障害・脳卒中」などなど。

そんな生活習慣病の初期症状の一つにEDがあります。EDとは「勃起不全」「勃起障害」のことを指します。EDは「Erectile Dysfunction」の略語です。
男性特有の症状ですが、中には本人も気づかずに発症している人も少なくありません。しかし、EDのサインを自覚し症状を改善することは深刻な生活習慣病になることを予防することにつながります。そこでここでは、EDの治療において最も普及している有名な薬、バイアグラについて詳しくみていきましょう。

バイアグラとは

バイアグラは1998年に米国に本拠地を置くファイザー製薬が開発した勃起不全(ED)を治療する薬です。1年後の1999年には、日本でも認可され製造・販売し120万人のED患者を治療しました。

詳細:バイアグラの正しい服用方法と処方【浜松町第一クリニック】

バイアグラの効果

バイアグラは勃起を助けるED治療薬です。陰茎の海綿体平滑筋の緊張を緩め、血流をよくすることで、十分な勃起に導きます。効果のある勃起不全の種類(原因)は以下のものです。

  • 心因性
  • 器質性
  • 上記の混合型

いずれも有効です。

服用後約30分~4時間の間に性的な刺激が加わることで、効果を発現します。

バイアグラ処方の注意点

診察で、心臓病や持病のある人は事前に医師に相談します。

心臓や血液の薬など服用中の薬は漏らさず医師に伝えるようにしましょう。重度の心臓病や脳卒中などがあり、性行為そのものが危険と判断される場合は使用できません。極度の高血圧や低血圧の人も使用できないことがあります。

このような場合、性行為自体が心臓や脳血管に負担になるうえ、バイアグラは心血管系に影響を及ぼすので、危険が増大します。

また、狭心症や心不全の治療に使う硝酸薬いわゆる「ニトロ」と呼ばれる薬とは絶対に併用してはいけません。併用により急激に血圧が下がり、非常に危険です。さらに、血圧を低下させる硬化剤や排尿障害治療薬を飲んでいる場合は、25㎎の服用から開始する必要があります。

バイアグラの用法

成人男性は1日1回シルデナフィルとして、25㎎~50㎎を性行為の約1時間前に服用します。

肝臓障害がある場合や65歳以上の高齢者の場合は、バイアグラの血中濃度が増加することが認められているので、低用量である25㎎から服用しましょう。

服用は1日1回とし、服用感覚は24時間以上とします。

バイアグラの副作用

バイアグラで比較的多い副作用は、頭痛とほてりです。これらは、血管を広げる作用によるものなので、2~3時間すればたいてい治ります。

国内の治験データは、頭痛は、157例中20例、ほてり16例となっています。小数例ながらプリアピズムが発症しているようです。勃起が4時間以上続くようなら直ちに医師の診察を受けましょう。

そのほか特異な副作用として聴覚異常が現れることがあります。多くの副作用は一過性で心配いりませんが、著しい視力の低下をともなう非動脈炎性前部虚血性視神経症のリスクも報告されています。

万一急激な視力低下が現れた場合には、眼科専門の診察を受けてください。